イランの現在の文化的状況、そして西洋の新聞で論じられるこの国に対する酷評。これらが逆に私のイランへの興味を掻き立てます。 イランでは政治と宗教が深く絡み合っており、この2つを分けて考えることは到底不可能です。
イランで推奨されている多数派の宗教は、国の古い歴史と比べると比較的新しいものです。よって、ペルシャとしての国の歴史はしばしば軽視され、学校で教えられることはほとんどありません。また、歴史的名所や建造物もかなり腐朽しています。 ですが、イランの人々は親切で友好的だと感じられました。
ヴェネツィアは歩く迷宮として人々に愛され、写真家にとっては、絵になる光景や風景を提供してくれる遊び場のような場所で、モノクロ撮影には最適です。 外に出て、モノクロ撮影で世界を表現すること。これは、写真家であれば定期的に実践すべき愉しい練習です。デジタルでカラー写真をモノクロに変換する作業とは異なります。 モノクロ撮影では、色を意図的になくすことで、被写体の本質により直接的に迫ることができます。よって多くの場合、表現力の高い良い写真が撮れます。 また、除々に照明の強さと構図のバランスを把握できるようになり、モノクロ写真で微妙な色調を表現することができるようになります。
産業化がゆっくりと進んだポルトガル。第二次世界大戦において中立の立場を示していたお陰で、世界的遺産が不合理に破壊されることもなく、その大部分が今も良好な状態で保たれています。国としての資産が多くなかったポルトガルは、多くの財源を支出して それらの遺産を博物館にするのではなく、実用的に使える施設に変換する方針を定めました。お城や修道院をホテルに変換することで、自律的なしくみを確立し、財政負担を和らげたのです。このしくみにより、国の歴史が守られ継承され、文化が未来へと引き継がれました。これらのキャッスルホテル(お城のホテル)の多くでは、他では経験できない地元の美食文化が提供されており、文化継承の側面を一層本格的に感じることができます。
Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。
Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。