Manuel Bruges

ポートレート(人物写真)撮影

ポートレート ― インフォーマル

以前はご依頼を受けた仕事の多くに、中判または大判カメラを使っていましたが、35ミリフィルムのカメラも常に持参し、何枚か写真を撮ることにしていました。

オフィスに戻って、撮った写真を選定し整理しますが、35ミリフィルムで撮った写真も含めてクライアントに送ることがありました。送る際は、メインの写真と区別するため、「インフォーマル ポートレート」とラベルをつけた別のフォルダーに入れておきます。

今日では、ほとんどの撮影で小さいカメラを使用していますが、今でもこのスタイルを継続していて、撮影現場で得られる光と小さな手持ちカメラで撮った写真をインフォーマル ポートレートと呼んでいます。

ポートレート-モノクロ

モノクロ撮影には特別な思い入れがあります。長年、色々な種類のモノクロフィルムと1~2個のカメラとを常に持ち歩き、撮影を行っていました。しかし、私とモノクロとの関係は今も続いているため、「ノスタルジック」というわけではありません。

モノクロ撮影では、色に気をとられず本質に迫った写真が撮れるため、ポートレートに向いています。 また、被写体の人物の個性がより強く顕著に表れるため、モノクロポートレートは今でも多くの写真家に好んで用いられています。

このギャラリーでは、各種フィルムを用いて撮影した、さまざまなグレースケールの写真をご覧いただけます。

ポートレート ― クラシック

ご依頼を受けるポートレート撮影では、特定の目的があり、その目的に見合うためには「こんな写真になる」という見方が既にあるということが多くなっています。お客様が雑誌の出版社であれば、被写体について書かれた文やストーリーに呼応するようなポートレートに仕上げる必要があります。 写真が普及し始めたばかりの頃には、フィルムが速度を伴わず、モデルはかなり長い間静止し、同じポーズをとっていなければなりませんでした。そうしないと、現像した際にぼやけてしまうからです。その後、ポジフィルム(スライド)になりましたが、ラティチュードが非常に狭く、人工光を使用して撮影環境を再現する必要がありました。またこの場合も、その個性や本質をより表現されるために、モデルは静止して同じポーズをとり続ける必要がありました。 この種のポートレートはルネサンス期の巨匠による絵画作品によく似ているため、クラシック(「古典的」の意)ポートレートと呼ばれています。

Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。

Manuel Bruges ― 今日まで23年間日本に在住。旅行写真家としてキャリアを開始し、現在も一部または全般的な執筆・編集サービスを提供している。 デザインスタジオを経営し、全てデジタルでのサービスを展開中。オンラインでのマーケティングやブランド構築を手がける。